実用生成AIツール:従業員の期待
調査回答者の 95% はすでに gen AI ツールの使用に自信を持っていますが、ほぼ全員がこの技術に関するさらなるトレーニングを望んでいます。
生成AIは、組織が業務最適化に活用する最良の方法を模索する中、ハイテク業界だけにとどまらない全業界で高い注目を集め続けています。
ハイランドの委託を受けWalker Sandsが実施した最新調査によると、従業員は生成AIがもたらす利点を認識し始め、日常業務での使用に対する自信を深めていることがわかります。
日常業務で生成AIツールを使用することに対して、ある程度またはかなり自信があると回答した調査対象者(米国を拠点とし、1か月以上業務で生成AIを使用している18歳を超える正規従業員900名)は95%にのぼっています。心強いデータですね。
98%
生成AIに関してある程度のトレーニングを望んでいる
57%
want company-specific training modules & programs
46%
AIコンプライアンスとセキュリティに関するトレーニングを望んでいる
ただし、無条件の自信というわけではなく、次の回答からうかがえるように、生成AIに関してさらに多くのサポートを必要としています。
- 回答者の98%が生成AIに関してある程度のトレーニングが必要と考えている。
- 回答者の57%が、企業固有のトレーニングモジュールやプログラムを希望している。
- 生成AIユーザーはソフトスキルにも注目しており、AI倫理とAIコンプライアンス・セキュリティが自分にとって重要と回答した率はそれぞれ、47%、46%に達した。
- 興味深いことに、回答者の大多数が生成AIの使用にある程度またはかなり自信を持っている一方で、生成AIの出力が事実かどうかの確認手法が追加で必要という回答も43%にのぼった。
ハイランドの最高情報責任者であるスティーブ・ワットは次のように語ります。「当社は今後も、AIの操作と処理をインテリジェントにカスタマイズする分野での人材不足を改善する画期的な新しいソリューションの開発を目指しますが、こうしたソリューションを構築可能なスキルを持つチームを社内で育成することも不可欠となるでしょう。社内のAIスキル強化は、技術チーム内とビジネスグループ内の両方で必要です。前者は構築ソリューションの基盤となるプラットフォームへのAI機能の導入が急速に進んでいるため、後者は生成AI技術が最もインパクトを及ぼす領域と方法を理解できるようにするためです」
さらに、生成AIの使用に対して回答者が自信を示すことで、こうした自信はセキュリティ上の懸念につながる恐れがあるのではないかという疑問も浮上しています。サイバーセキュリティ専門家は他の新技術の場合と同様に、生成AIツールの導入時における統制の緩さに警告を発しています。
ハイランドのサイバーセキュリティ担当ディレクター、ディラン・ボーダーはこの点について次のように指摘します。「生成AIユーザーが自信を深めたとしても、環境を保護し、ユーザーがセキュリティに対する責任を自覚するための基本的なプロセスを設ける必要があります。調査データによると、回答者はさらなるトレーニングと知識習得を望んでいることから、セキュリティ面での役割を自覚していると読み取れます。ハイランドは企業として、組織全体をできるだけセキュアに維持するためのサービスを提供できます」