読書タイム

The London Clinic

The London Clinic がハイランドの OnBase で患者情報の一元表示を達成するまでの軌跡

The London Clinic は1932年に独立系民間病院として創設され、1935年からは慈善団体として運営されています。同クリニックによるハイランドの OnBase プラットフォーム実装の道程を以下に紹介します。

The London Clinic では、手術室やITUからがんセンターや診断まで幅広い医療サービスを扱っており、さまざまな医療分野にわたり、個人的なケアを最適な形で提供することに力を注いでいます。

同クリニックの直面していた主な課題の1つが、1998年に導入された時代遅れの特注医療記録システムの刷新でした。それにより、複数の臨床システムで生成される治療概要文書を患者ごとに単一記録表示にまとめるとともに、シングルサインオン、スキャン技術、HL7統合、自動フォーム作成、電子フォームの導入を通じてワークフローを近代化することを目指しました。

OnBase 選択の決め手となった要因として、実績のある臨床ビューア、統合機能、ローコードソリューションとしての拡張性、クリニックのアーキテクチャビジョンとの整合性、患者ポータルや OnBase Connect などの戦略的な商機があげられます。

The London Clinic では段階的な刷新方式を採用し、プロジェクトの成果物を細分して、価値実現の迅速化を図りました。プロジェクトは2020年にスタートし、2022年12月に OnBase Patient Window の最初の本番稼働開始という目標が立てられました。

2023年第4四半期の第2段階の成果物には、自動フォーム作成のための患者パケットソリューションの導入、OnBase を使った電子フォームの立ち上げ、PACSシステムとの統合が含まれます。今後の活動には、総合的なデータ主体によるアクセス許可申請(SAR)ソリューションの実装と、電子フォームにリンクされたワークフローの検討などが含まれます。

The London Clinic が実現した主なメリットには、アクセシビリティと使いやすさの向上、医療記録を中心に大幅な時間節約とそれに伴うバックログの減少、スキャン能力の強化、プロセスの合理化があります。