スペアバンク 1

独立系銀行ネットワークの SpareBank 1 は、ノルウェー全土で地域社会に深く根ざした活動をしており、幅広い銀行・保険サービスを顧客に提供しています。

2011年時点では、同行の保険金請求マネージャーは、もっぱら旧式のメインフレームシステムを手動で処理していました。この方式を近代化するために、同行は請求処理と文書管理を自動化するWebベースのケースフローシステム、「Ask」を導入しました。2016年までに、3件のアーカイブを個別管理するという課題に突き当たり、新ソリューションとしてハイランドの OnBase を選択しました。

実装では、OnBase On-Premises と Oracle Database を使用して、3つのレガシーアーカイブを1つにまとめることになりました。2018年に同行は、北欧におけるハイランドの戦略的パートナーである Nobly と提携しました。合併や「Fremtind」へのブランド名変更といった状況変化の中でも、同行は進化と適合を継続しました。

ノルウェーの最優秀年金商品サプライヤー賞などの栄冠に輝く傍らで、IT分野の課題は根強く続き、2021年に、スタンドアロン型クラウドアーカイブ、新しいケースフローソリューション、バッチ文書編纂システムの実装プロジェクトに着手しました。IT戦略の主軸は、合理化、標準化、効率アップに置かれていました。

まず、Azure を使用したクラウドアーカイブの実装に取り組みました。実装では、OnBase のウェブクライアント、ワークフロー統合、カスタマイズされたエラーキュー、スキャン機能、OnBase Outlook プラグインが導入されました。第2フェーズでは、Workview を用いたケースフローが導入されました。これにより、保険金請求担当マネージャー向け手順とタスクの構造化、コミュニケーションチャネルの統一、タスク自動化、セキュリティ機能といったメリットがもたらされました。このシステムでは、文書の作成にコンテンツコンポーザーも利用されました。

SpareBank 1 では将来を見据えて、別のケースタイプの確立、完全なバッチ文書生成システムの変換、AIアプリケーションの模索に重点を置いています。同時に、顧客から満足され、業界から継続的に高評価が得られるように、高度な基準の維持にも引き続き力を注いでいます。