セルヴィエ
Servierは、OnBaseを導入することで複雑なビジネス課題を克服し、効率性を迅速に向上しています。
課題
Servier Laboratoriesは非営利団体が運営する世界的な製薬会社グループで、1954年にフランスで創業されて以来、患者のニーズを満たす治療薬の開発に尽力しています。現在、スペインを含む150ケ国以上で事業を展開し、2万人を超える従業員数を擁しています。患者を中心に据え、患者のニーズを最優先することをモットーとしています。
製薬業界では、通称「RELEM」と呼ばれる医師との関係が非常に重要です。頭字語がシンプルであるのとは裏腹に、オーディエンスはコマーシャルおよびプロモーション担当チーム、マーケティング、外部サービスプロバイダー、経理・財務、法務・医療チームなど、多岐にわたります。
Servierのネットワークには、昨年だけでも7,500人以上の医師が参加しました。これほど多数の利害関係者がいると、デジタルと紙ベースの両方で管理が必要な大量の文書が発生します。
他の会社とは異なり、Servier Spainでは最初のデジタルトランスフォーメーションがすでに始まっていましたが、そのプロセスには非常に時間がかかっていました。また、トレーサビリティの欠如ももう一つの大きな問題で、各文書がライフサイクルのどの段階にあるかを把握するのが不可能でした。端的に言えば、可視性の欠如は必然的にセキュリティの欠如につながります。
さらに状況を悪化させていたのは、ERPとCRMの連携がとれていないことでした。不整合が生じるたびに、手動で確認する必要があり、時間のロスが発生していました。そのため、CRMから必要な情報を抽出し、ユーザーから不足している内容を自律的に要求できるツールが必要でした。つまり、 Servierには、次の機能を持つオープンで拡張可能、かつユーザーフレンドリーなツールが不可欠でした。
- 各ドキュメントが任意の時点でどこにあったかを把握できること
- ユーザーをナビゲートすること
- 各部門をサポートすること
- 開発サイクルを加速すること
解決策
ハイランドプラットフォームが選ばれる際には、Servierの企業理念が重要な役割を果たしました。多国籍企業であるServierはSLIMモデルを採用しており、この理念は「大胆なイノベーションに乗り出そう」というフレーズに集約されています。このモデルでは従業員に対し、日々の業務を改善するための新しいアイデアを考え出すよう奨励しています。Servierの財務ソリューションスペシャリストであるSonia López氏がOnBaseを見つけられたのは、こうした企業文化のおかげでした。López氏は、それが「一目惚れだった」と言います。
Servierのスペインの子会社はCRM(Veeva)とERP(JD Edwards - Oracle)を利用して業務を行っていました。OnBaseはすべての業務の頭脳となり、Servierの文書管理に根本的な変革をもたらしました。OnBaseの役割は、CRMから情報を抽出して文書を自動的に生成し、タスクを完了するための指示を正しく配布することでした。加えて、請求書処理のために特別なシステムが開発されました。簡単に説明すると、領収書がERPに入力された時点で自動的に転記され、対応する「エントリ」が自律的に動作します。こうした機能はいずれも、透明性を確保しつつ予算管理を改善することにつながります。それは製薬企業に不可欠な機能でした。
このプロジェクトは2021年9月に開始され、 2022年2月に完了しました。全体として、OnBaseの導入により以下の目標を達成しました。
- 各利害関係者の役割と責任を明確化する
- 文書化プロセスの透明性を高める
- 目に見える有用な予算管理体制を構築する
- FMWを確保する
OnBaseが理想的なプロジェクト・パートナーであることが実証されたことにより、Servierは連携を継続して、改善を進めることを希望しました。現在、Servierはハイランドと協力して、有名なアジャイル方法論に基づいたプロジェクトを開発し、時間短縮、柔軟性と正確性の向上、デジタル署名の実装、予算管理の効率化、リアルタイムダッシュボードの可視化、RELEMステータスの追跡を目指しています。
優位性
OnBaseの成果は期待以上でした。Servierの従業員はその素晴らしい成果を目の当たりにし、プラットフォームの多くのメリットを高く評価しています。
文書管理からプロセス管理まで
OnBaseは柔軟性が高く、あらゆるビジネス上の課題に対するソリューションを見つけることができます。Servierの場合は、文書管理機能をプロセス管理機能へと変えることができました。安定したROIを実現した鍵はここにありました。
デジタルトランスフォーメーション
OnBase の導入により、ほとんどの手動プロセスが排除され、エラーが減り、効率性が向上しました。
User-friendliness
OnBaseは「敵対的な」ツールではなく、シンプルな操作性と高い適応性が際立っています。このツールのおかげで、問題はすぐに解決策に変わりました。