BentallGreenOak
不動産開発会社は、買掛処理自動化への投資で100万ドルの利益を見込んでいます。
BentallGreenOakの 買掛処理 チームは、毎日9,000のベンダーと1,000枚の紙の請求書を管理するために最善を尽くしていましたが、組織内を行き交う膨大な量の文書を克服するのは困難を極めていました。ハイランドのエンタープライズソフトウェアソリューションを導入することで、BentallGreenOakは、全社的な買掛処理プロセスを簡素化し、支払いサイクルを短縮して、年間100万ドルを節約できました。
機会の特定
BentallGreenOakは、カナダ有数の不動産アドバイザリー兼サービス機関であり、大手機関投資家や個人投資家にサービスを提供しています。220億ドル以上の不動産投資を行うお客様に対しても、資産管理、不動産管理、リース、開発など幅広いサービスを提供しています。
50カ所に及ぶオフィスの買掛管理は、複数のデスク、宅配業者、オフィスが関与する、時間のかかる多段階のプロセスでした。そのプロセスを通じて、従業員は記録を保持するために複数のコピーを取り、重複した書類作成、冗長なデータ入力、請求書の追跡不能、最大30日の納期といった環境を作り出していました。
「複数の担当者が同じ情報に触れて入力しながら、デスクからデスクを経て請求書を処理することは、支払い担当者にとって非常に時間がかかり、面倒でした」と、BentallGreenOakのビジネスプロセスディレクター、BenAdams氏が述べています。
経営陣は、請求プロセスを改善し、より細かく管理できるという機会を得て、文書管理、イメージング、ワークフローのソリューション、ハイランドの Perceptive Content とインテリジェントキャプチャソリューション、 Brainware を実装しました。
「私たちがPerceptive Contentを選定した理由は、JD Edwardsと統合し、トランザクションデータの品質を向上させ、使いやすい自動化ソリューションを提供してくれるからです。
ハイランドのBrainwareでは、午前中に1ヶ所で請求書をキャプチャし、午後には本社で小切手を発行できます。これはかつてのデスクからデスクへ渡すプロセスでは、決して可能ではありませんでした。
— BentallGreenOak、ビジネスプロセス担当部長、Ben Adams氏
プロセスの加速化
BentallGreenOakは、最初から最後まで 買掛金支払いプロセスを簡素化 し、支払いサイクルを数週間短縮しました。請求書データは各拠点で取り込まれ、コード化された後、承認のために電子的にルートされるため、すべての段階でプロセスがスピードアップしました。
「Brainware を使用すると、午前中に1か所で請求書を取り込み、その日の午後に本社から小切手を切ることができます。これは、デスクツーデスクのプロセスでは不可能でした」とAdams氏が述べています。
Brainwareの自動化機能により、BentallGreenOakは、少ないスタッフで大量の請求書とトランザクションを処理できるようになりました。同社では不要な作業を排除しリソースを再配分できただけでなく、従業員のパフォーマンスに関するレポートにもアクセスできます。
データ品質の向上
従業員は、請求書が分散したオフィスに届くとすぐ請求書をスキャンします。光学式文字認識 (OCR) 技術 を使用し、ベンダー、請求書番号、日付、金額などの情報を自動的にEフォームに抽出し、ユーザーはそこで情報を検証できます。Perceptive ContentとJD Edwards は緊密に統合されています。そのため、Perceptive Contentリポジトリ内のデータはJD Edwardsからリアルタイムで取得され、ユーザーは資格のないアクティブなベンダーを選択することはできません。
「Perceptive ContentとJD Edwardsシステムとの統合により、データの精度が保証されています」とAdams氏が説明します。
請求書を適切なタイミングで適切な人に届けることは重要ですが、紙のシステムでは必ずしも簡単ではありませんでした。新しいソリューションでは、請求書がコード化され、承認の準備が整うと、買掛担当者は、請求書金額などの請求書データに基づくルールに従ったワークフローを介して請求書を転送します。
Perceptive Contentの転送ルールは、弊社のビジネスルールに100%準拠しています。このようにクリーンで管理された環境なのです」とAdams氏が説明しています。
また、Perceptive Contentを使用して、毎月3,000を超える購買カード取引を処理しています。これは、請求書処理業務の20%近くを占めています。BentallGreenOakは、同じ承認ワークフローを活用して、銀行との決済にかかる時間を手動プロセスの42日からハイランドを利用した場合の32日に短縮しました。
BentallGreenOakにとってハイランドソリューションの最大のメリットは、効率化と買掛プロセスの簡素化により、年間100万ドルの経費を削減できることです。
— BentallGreenOak、ビジネスプロセス担当部長、Ben Adams氏
可視性の向上
Adams氏は、このソリューションのもう1つのメリットは、請求書の可視性とレポート機能の強化だと語っています。ユーザーは、請求書がどの処理段階にあろうと、必要に応じて請求書を検索できるため、転送前に請求書のコピーを作成する無駄を省くことができます。
「請求書の紛失 のようなことはもうありません」とAdams氏が話しています。
権限を与えられたユーザーは、Perceptive Contentで請求書がプロセスのどこにあるかを確認し、必要に応じて対応できます。
紙ベースのシステムでは、請求書をめぐるトラブルが発生する可能性がありますが、Perceptive Content の監査証跡では、誰が何をしたかという疑問が排除されます。承認者は、請求書だけでなく、それがどこでコード化されているのか、いつ、誰が、どのようなアクションを起こしたのか、すべての詳細を正確に把握できます。
契約と義務の管理
Perceptive Contentは、BentallGreenOakの契約義務の履行と管理にも役立っています。契約は電子的に保存され、特定の義務やその他の定義されたイベントの期限が近づくと、契約書を確認してアクションを取るよう、資産マネージャーにアラートがEメールで自動送信されます。このソリューションを使用すると、契約書をファイルキャビネットから取り出す必要はありません。従って、資産マネージャーが契約上の合意を見落とすことがなくなります。
最終的なメリット
BentallGreenOakは、Perceptive ContentとBrainwareを導入することで、組織全体で大幅なコスト削減を実現しました。同社は劇的なプロセス改善の一環として複雑なテクノロジーに投資したにも関わらず、わずか11か月で全投資額の回収を達成しました。BentallGreenOakでは、年間100万ドルの節約になったと計算しています。
「BentallGreenOakにとってのハイランドソリューションの最大メリットは、買掛プロセスの効率化と簡素化により、年間100万ドルの節約を可能にしたことです」とAdams氏が話しています。